- 国指定伝統的工芸品
- 福岡県知事指定特産民工芸品
「日常生活で使われること」「手作りであること」「伝統的な技術・素材が使われていること」などいくつかの条件を全て満たし、経済産業大臣の指定を受けた工芸品です。2022年11月時点では全国で240品目が指定されています。
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博多織(はかたおり)
今から約780年前、中国で習得し持ち帰った技法に改良を重ね、厚地で浮線紋(ふせんもん)のある柳条(りゅうじょう)が特徴の博多織が生まれました。特に「朝締めても夕方まで緩まない」と評された男帯は、丹念かつ頑丈に織り込まれる絹糸の博多織の特性を最大限に活かした逸品です。
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博多人形(はかたにんぎょう)
慶長5年(1600年)、福岡を治めた黒田藩の職人たちが焼き始めたといわれる『博多人形』は、江戸時代後半には名工たちの登場により全国的にも有名に。明治からは海外需要も高まり、現在も100名近い作家が人形に命を吹き込んでいます。
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久留米絣(くるめかすり)
木綿の糸を麻で括り、藍染め。斑模様の異なる糸を、縦横に織り合わせてさまざまな布面を生み出します。江戸時代、井上伝(いのうえでん)という米屋の娘が考案した久留米絣は、今や日本の絣文化の代表格として多くの人に愛されています。
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小石原焼(こいしわらやき)
日常の必需品を窯で焼く焼物の文化があった小石原(東峰村)地方。昭和6年(1931年)に民芸運動の始祖、柳宗悦(やなぎむねよし)が紹介したことで全国に知られるようになりました。質実剛健で素朴な風情が漂う「用の美」が魅力です。
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上野焼(あがのやき)
細川家、小笠原家にわたる藩主の御用窯として珍重され「遠州七窯(えんしゅうしちよう)」として茶人に好まれた上野焼。「薄づくり」といわれる程良い重量と質感や「緑青流し」に代表される釉薬の豊かな色使いが特徴のひとつです。
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八女福島仏壇(やめふくしまぶつだん)
重厚な漆塗り、華麗な金箔、彫刻、金具細工など、随所に光る職人技。「贅」を尽くした仏壇のルーツは江戸時代。とある大工が夢で見た壮麗な仏閣を、仲間と再現したものが始まりといわれています。
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八女提灯(やめちょうちん)
江戸時代の「場提灯(ばちょうちん)」から始まった歴史は、多くの名匠たちによって進化。材料は、八女の竹と澄んだ水でつくった和紙や絹など。筑後のお盆や祭の風物詩であるだけでなく、文化の粋を集めた逸品でもあります。
国指定伝統的工芸品について
詳しく知りたい方は、
こちらをご参照ください。
「福岡県で製造されること」「郷土色が豊かであること」「技術・技法が50年以上あり、今日まで継続されていること」の条件を満たした工芸品・民芸品です。現在は35品目は指定され、県内外の方々から広く愛されています。
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孫次凧(まごじだこ)
明治末期、北九州・戸畑の竹内孫次氏が作り始めたことがその名の由来。海が近く、風の強い北九州では凧あげが盛ん。凧つくりの名人たちはその腕を競いあいました。
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小倉織(こくらおり)
地厚で丈夫、なめらかな木綿の織物です。先染めした糸を用いて、経糸が緯糸より密になるように織ることで表現される縞模様は、凛として潔く、色の濃淡による立体的な世界を創りだします。
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八朔の馬(はっさくのうま)
男の子の「八朔(旧暦8月1日)」の初節句に、近隣住民へ配る藁の人形。馬の背中には黒田長政などの名将を乗せ、「元気で勇壮に育つように」と作られています。
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芦屋釜(あしやがま)
南北朝時代頃から、筑前国芦屋津(現在の福岡県遠賀郡芦屋町)で製作された鋳鉄(ちゅうてつ)製の茶の湯釜です。「真形(しんなり)」とよばれる端正な形と、胴部に表される優美な文様が特徴で、古くから茶の湯釜の名品として珍重されています。
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津屋崎人形(つやざきにんぎょう)
約230年の歴史を持つ素焼きの人形。職人の家に代々伝わる「型」で作られます。重厚な安定感と鮮やかでカ強い彩色が魅カです。
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福岡積層工芸ガラス(ふくおかせきそうこうげいがらす)
「マルティグラス」の名で親しまれる装飾品や食器の数々。異質な素材を重ね、豊かな曲線を生み出します。130種類の色は、代々受け継いできたものです。
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博多曲物(はかたまげもの)
古くからの生活道具。中身を適度な湿度に保つため、今もご飯のおひつとして寿司職人などに愛用されています。片付け方次第では50年使えるといわれています。
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博多鋏(はかたばさみ)
貿易商人・謝国明(しゃこくめい)が南宋から博多に持ち込んだ「唐鋏(からばさみ)」がルーツ。博多の刀鍛治職人がつくった博多鋏には、刀づくりの製法に由来するこだわりが随所に見られます。
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博多張子(はかたはりこ)
木型や石膏型に和紙などを重ねて成形される博多張子。江戸中期、上方の人形師によって伝えられました。色彩鮮やかな縁起物として親しまれています。
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博多独楽(はかたこま)
初めての日本発祥ゴマといわれる博多独楽。木台に鉄心を打ち込む「心棒」が特徴で、少ない振れでよく廻るため「曲芸独楽」の起源にもなりました。
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博多おきあげ(はかたおきあげ)
おきあげとは、下絵を布や綿を使って盛り上げる押絵のこと。博多おきあげの魅力は手描きの面相の繊細さと豊かさにあり、現在もその製法が継承されています。
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今宿人形(いまじゅくにんぎょう)
博多人形の母体となった民俗土人形。伝統的な生活文化や信仰など、人々の暮らしに結びついたものが多く、素朴で温かみのある人形は多くの人に愛され、現在も伝統を守りながら作られています。
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木うそ(きうそ)
1591年、太宰府天満宮の造営を邪魔する蜂の大群を退治したといわれる鳥「うそ」を表現した置物。天満宮の神事にも用いられ、幸運の守り神として親しまれています。
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杷木五月節句幟(はきごがつせっくのぼり)
江戸時代、端午の節句に飾られたことが起源といわれる五月節句幟。染めの鮮やかさと幟2本で1対となる勇壮さは、筑後地域の風物詩です。
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英彦山がらがら(ひこさんがらがら)
文武天皇が英彦山に奉納した鈴が由来とされる、約800年の歴史をもつ国内最古の土鈴。現在でも玄関などに魔除けとして飾られています。
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棕櫚箒(しゅろほうき)
農家の休耕期の副業として、多くの地域で作られていた棕櫚箒。繊維質が埃を吸い付けるだけでなく、棕櫚の皮の油分で床のツヤを出す効果もあります。
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久留米おきあげ(くるめおきあげ)
鮮やかな布などに綿を入れ、重ねて作る押し絵。有馬藩の参勤交代の際に土産として持ち込まれたともいわれており、当時は顔を描く「面目師(めんもくし)」などもいました。
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藍胎漆器(らんたいしっき)
竹で編んだ器に漆をかけ、幾重にも研ぎ出して装飾加工を施した漆器。美しさもさることながら、軽くて丈夫。使うほどに味わいを増す逸品です。
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城島鬼瓦(じょうじまおにがわら)
久留米藩主の有馬氏により始まった城島の瓦。優美な光沢と格調高い姿形、抜群の耐久性を持ち、九州各地の神社仏閣や家屋で魔除けとして使われています。
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筑後和傘(ちくごわがさ)
筑後和傘は100以上の工程からなる細工が施された工芸品。材料が手に入りやすい地域柄もあり、和傘の一大生産地となりました。
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鍋島緞通(なべしまだんつう)
日本最古の綿緞通といわれる鍋島緞通。海外の緞通が羊毛製であるのに対し、当時地元で多く採れていた木綿糸を使っていることが大きな特長です。
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八女手漉和紙(やめてすきわし)
耐久性に富んでいる八女手漉和紙。400年以上前、越前の僧・日源上人が矢部川の地理や水質が製紙に適しているのを見て、加工術を伝授したことが起源とされています。
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八女石灯ろう(やめいしとうろう)
地元で多く採れる凝灰岩の、軽く柔らかく風化しやすい性質を活かし作られる石灯ろう。寒さや熱に強く石苔(石の表面に生えたコケ)を早くつけやすいなど庭灯ろうに適した石質です。
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八女竹細工(やめたけざいく)
良質な真竹と孟宗竹(もうそうちく)に恵まれた八女の竹細工。耐久性に優れ、染料も接着剤も使わないにもかかわらず、50~60年は実用品として使える逸品です。
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八女矢(やめや)
良質な篠竹(すずだけ)が豊富な八女地域で作られる八女矢。竹を炭火で炙りまっすぐに伸ばす「あらため」という技法をはじめ、羽のカットなど全て手作業で作られます。
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八女和ごま(やめわごま)
菅原道真が伝えたという説もある八女和ごま。樹齢30年以上の木を約一年乾燥させて用いる伝統のコマで、木の芯がコマの中心となっていることが大切であり、熟練の技が求められます。
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赤坂人形(あかさかにんぎょう)
有馬藩の御用窯として栄えた赤坂焼の産地で陶工たちの余技として作られた人形。「ててっぽっぽ(不器用な人)」の愛称がしめすとおり、素朴さあふれるつくりです。
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きじ車(きじぐるま)
開運や縁結び、家庭円満への道案内をすると伝えられるきじ車。詩人・北原白秋の詩にも詠まれており、くぎを使わず、ナタ一本で形を整え、絵付けされます。
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天然樟脳(てんねんしょうのう)
樟脳とは、クスの原木を小さな木片にし、甑(こしき)で蒸した蒸気を冷やして結晶化させ、搾って固めたもの。大変希少で6tのクスからわずか25kgしかとれません。
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掛川(かけがわ)
い草の産地として知られる筑後一帯で生産されてきた掛川は、い草特有のさわやかな香りと鮮やかな色彩・風格が持ち味で、筑後の夏の風物詩的な存在です。
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大川総桐箪笥(おおかわそうきりたんす)
調温や保湿、防虫効果もあり、燃えにくい桐。その特性を活かした箪笥です。緻密な職人技が生み出す、緻密さゆえの開け閉めの感触、肌触りの良さが魅力です。
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大川彫刻(おおかわちょうこく)
薄物の屋久杉の板を使い、木目の繊細さを生かすことで立体感を出す透かし彫り。木を見極める職人の感性と、鍛錬を重ねた技術に裏打ちされた逸品です。
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大川組子(おおかわくみこ)
約300年の歴史をもつ工芸品。200以上の図柄の組木を組み上げます。見た目は華奢ですが、精巧に噛み合った部材は一枚の板のように頑丈です。
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柳川まり(やながわまり)
女の子の初節句のひな壇飾りである「さげもん」に欠かせない細工。草木染の木綿糸やカラフルなリリヤン糸を緻密に巻きつけながら刺繍して作られます。
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八女すだれ(やめすだれ)
竹ヒゴで編み上げる八女すだれ。平安時代の寝殿造には間仕切りとして欠かせないものでした。今も高級調度品として日本家屋や寺社仏閣で使用されています。
福岡県知事指定特産民工芸品について
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