春には桜、秋には紅葉が見頃になるように、
食材にも季節それぞれで食べ頃があります。
その季節のことを「旬」といい、
旬の食材は収穫量が多く栄養も豊富です。
豊かな自然で育まれた、
多彩な農水畜産物に恵まれている福岡県。
このページでは福岡県が誇る魅力ある旬の食材を紹介。
日本有数のグルメの街を支える
食材情報をお届けします。
あまおうは水にやや弱いので、食べる直前に洗うようにしましょう。保存する場合も、洗わずに浅いバットなどの容器にヘタを下にして並べ、ラップやふたをして冷蔵庫で保存します。
「あかい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字をとって命名された「あまおう」。福岡県内限定で生産されており、福岡県の数ある名産品の中でも、人気の高い逸品です。その名前の由来のとおり、色は濃い赤で艶があり、見た目は丸みのある円錐形をしており、果実が大きく、甘みと酸味のバランスがよい濃厚な食味が特長です。19年連続で販売単価日本一を達成し、海外からも高く評価されています。
大粒でおいしい「あまおう」を作るためには、ハウスの中に何千とある株を、一つずつ手作業で管理することが必要です。この膨大な作業を生産者が丹精を込めて行うことで、トップブランド「あまおう」は成り立っています。
「福岡有明のり」のうち一番摘みのノリは全体生産量の10%ほどしかない貴重なノリで、主に11月と1月に収穫されます。口溶けが良く、舌の上に広がる旨みと甘さがあり、ノリ本来の味わいと香りが濃いのが特徴です。
有明海では日本最大の干満差を利用して、約10mの支柱の間にノリ網を張る方法でノリを養殖しています。このため、ノリは干潮時には空中に出て冬の暖かな日射しを浴び、満潮時には栄養豊かな海水で育つため、やわらかく味の良いノリとなります。
色・艶の良い高品質のノリを作るため、収穫は夜に行われます。漁師は真冬の夜、身を切るような厳しい寒さの中、手元を照らす明かりのみを頼りにノリの収穫作業を行っていきます。
「福岡有明のり」の美味しさは、これら、自然が生み出した有明海特有の環境と、漁師の弛まぬ努力と匠の技により、生み出されているのです。
サワラは「サゴシ」から「ヤナギ」、そして「サワラ」へと呼び名が変わる出世魚で“縁起の良い魚”。です。また、春を告げる魚とも言われ、特に冬は、産卵に備えて栄養を蓄えるため、脂がのりおいしくなります。
全国屈指の水揚げ量を誇る天然マダイをはじめとして様々な水産物が水揚げされる糸島。近年、サワラが多く獲れるようになったことから、多くの漁師がサワラ漁に取り組むようになりました。 なかでも「特鮮本鰆」は糸島漁協が力を入れているブランド魚です。
特に脂が乗ってくる晩秋から春の時期に糸島漁協の漁師が一本釣りした大きさが2.5kg以上のサワラを、釣ってから素早く活き〆・血抜きし、氷水冷却したものだけが「特鮮本鰆」という名前で出荷されます。釣った後の手間はかかりますが、この高鮮度処理を行うことで、身の締まりや旨味がアップし、そのおいしさは格別です。
きめ細やかな脂のノリと旨味が特長で、地元ではサワラ飯や、皮を付けたまま炙ったタタキでも楽しまれています。地元の糸島市では毎年11月に「さわらフェア」を開催するなど、「特選本鰆」認知度向上や需要の開拓に地域一丸となって取り組んでいます。
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