春には桜、秋には紅葉が見頃になるように、
食材にも季節それぞれで食べ頃があります。
その季節のことを「旬」といい、
旬の食材は収穫量が多く栄養も豊富です。
豊かな自然で育まれた、
多彩な農水畜産物に恵まれている福岡県。
このページでは福岡県が誇る魅力ある旬の食材を紹介。
日本有数のグルメの街を支える
食材情報をお届けします。
一般財団法人日本穀物検定協会が実施する米の食味ランキングにおいて、「元気つくし」は令和2年産から4年連続で最高位である「特A」に格付けされ、おいしいお米として高く評価されています。
福岡県の米は、西日本トップ3の年間約16万トンの生産量を誇ります。しかしながら近年は気象の変化によって8~9月の平均気温が高い年が多く、米に高温障害が出るなど品質低下が問題となりました。そこで福岡県独自で暑さに強い品種の開発を行うことになり、平成20年に誕生したのが「元気つくし」です。
「元気つくし」の“元気”には「暑さに強く元気に育ち、食べる人に元気を与えるおいしいお米」、“つくし”には、福岡県の古くからの名称である「筑紫」という意味が込められています。
一粒一粒がしっかりとしていて、ツヤと粘りがあり、炊きたては卵かけご飯にピッタリです。また、冷めても粘りやもちもち感があるのでお弁当にも合います。新米の時期はもちろん、春夏秋冬いつでも安定したおいしさがあります。ぜひ全国の人にこの美味しさを味わってもらいたい福岡自慢のお米です。
ハウスみかんは果実が大きすぎず、色つやが良くて皮が薄いものを選びましょう。露地栽培のものは皮にハリがあり、重みがあるもの、また、形が扁平で皮の小さいつぶつぶがはっきりしたものがよいとされています。
福岡のみかんの出荷は9月からはじまり、まずは県オリジナル品種である「早味かん」等の極早生温州、10月中旬からは糖度が高く色づきの良い「北原早生」や「宮川早生」に代表される早生温州、12月からは「青島温州」等の普通温州、1月以降は貯蔵みかん及び「不知火」等の中晩柑といった、多くの品種によるリレー販売を行っています。
シートマルチ栽培で甘くて美味しいと全国でも話題の福岡みかん。透湿性のシートで園地の表面を覆うことで、土中の水分を制御するとともに、シートで反射された太陽光が果実や枝葉によく当たることで、高糖度のみかんを育てることが出来るのです。
口に入れると、ジューシーな果肉からたっぷりの果汁があふれ出し、同時に甘みとほどよい酸味、さわやかな風味が口いっぱいに広がります。
2019年には、「はかた地どり」の胸肉が、生鮮肉類では初めて、加齢により衰えがちな認知機能の一部をサポートする効果があるとして、消費者庁の機能性表示食品に認められました。
血統や飼養方法、飼養日数など特定JAS(日本農林規格)が定める厳しい基準を満たした地どりは、国内出荷羽数の約1%という特別なもの。その中で、他県に先駆け昭和62年に福岡県が開発した「はかた地どり」の年間出荷羽数は約60万羽(令和4年度)。近年の評価の高まりを受け、全国の地どり出荷羽数の約1割を占めるまでに成長しています。
評価されているのはやはり肉質。サクッとした歯切れと噛むほどにあふれる旨味で、モモ肉だけでなく、ムネ肉のジューシーさも高く評価されています。うま味を表すイノシン酸は、ブロイラーよりも4割以上も高い数値(福岡県農林業総合試験場調べ)で、美味しさも明らかです。博多名物の水炊きやがめ煮(筑前煮)などの煮込み料理やかしわ飯などの炊き込み料理に使うと、その肉質の良さが一層引き立ち、美味しく食べれます。
5年に一度開催されることから和牛のオリンピックとも呼ばれる全国和牛能力共進会において、一昨年「博多和牛」は上位入賞となる優等賞を受賞しました。
「博多和牛」は認定された生産者が県内で12か月以上大切に育てた黒毛和牛のうち、肉質等級が3以上のものを指し、年間約3400頭が出荷されています。
特長は、豊富な県産稲わらを存分に食べて育つところ。草食動物である牛にとって、稲わらはエサの消化や吸収を助け、大きく育つための腹づくりに大切な飼料なのです。福岡県は、西日本有数の米どころであり、地元で採れた安心・安全で良質な稲わらを牛にたっぷり与えることが、高品質な和牛を育てるための秘訣です。
生産者の熱意と愛情、そして米どころ福岡の恵みを受けた「博多和牛」は、柔らかくジューシーな美味しさが高く評価されています。
そのほか福岡県産の食材についてはこちら!